〜 最終編 魚拓・料理 〜
【魚拓】 荒磯に夢を求め、苦労の末に出会ったクエは、魚拓にして残しておこう。 黒鯛・グレ・イシダイ等に比べ、クエは特にヌメリが多い。まずは粗塩を使い、タワシを使ってヌメリをこすり落とし、水洗いする(ヒレ・エラ・口の周りは特に入念に)。ヌメリが残っているとキレイな魚拓はとれないので、2〜3度繰り返す。ヌメリが取れたらタオルで水気をふき取る。 コンパネ等の上に新聞紙を敷き、魚拓台を作り、頭を右にして乗せる。更に水気をとり、乾いたタオルをかぶせておく。古新聞、画ビョウ、輪ゴムで形を整え、タオルの上から指先と手のひらで魚全体を軽く押さえて水気を取る(ヒレのつけ根、エラ、口元は入念に)。 墨は濃淡の二通り用意。バケツ1杯の水、大小2本の筆、ティッシュ2枚、きつく絞ったタオル2本、布を押さえる重石、魚拓用の布3枚(キャラコが良い)を用意。 準備ができたら、大小2本の筆を使い、下図の要領で墨を塗り、適度に乾いたところで布をかけ、八方に重石を乗せる。頭部から順番に指先と手のひらで強弱をつけ、押さえていく。 |
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1枚目の魚拓は墨が滲み、うまく取れないが2枚目、3枚目とキレイに取れるようになる。魚拓とりも回を重ねれば上手くなる。クエの魚拓は大変だが、挑戦してみよう。 | |
3本のクエ 恩馳・ヒラッタイにて | |
魚拓をとる様子 | |
迫力満点!30`クラス3本の魚拓 |
【料理】 磯の帝王クエは鍋にしても王様である。秋から冬のクエは脂がのり、最高のご馳走だ。これまで釣り上げた数十本のクエは全て自分で捌き、友人、釣り仲間と共に鍋を囲んでいる。 |
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【私流のクエの捌き方】 コンパネの台にクエを乗せ、粗塩を多めにかけ、亀の子タワシでこすり、ヌメリを落とす。 水で洗い流した後、ノコギリを使い、クエの鼻先(口元)から順に胸ビレのつけ根辺りまで輪切りにする。(写真@)8a幅くらいのデカイ輪切りが6切程できる。 次に腹を開き、内臓を取り出す。(写真A)肝、胃、腸は塩でヌメリを落とし、湯通ししてから食す。(珍味) 胴は3枚に下ろし(写真B)、皮をひき、身は刺身、しゃぶしゃぶ用に、皮は少し湯がいて細かく切り、ポン酢でいただく、超珍味。 ウロコのから揚げはポテトチップスのようで珍味。腹骨、背骨、頭の部分は季節の野菜、トーフ等と盛り付け鍋に。土鍋がグツグツいい出したら、刺身をしゃぶしゃぶで味わう。(写真C) 後は、鍋料理の最高峰といえるクエ鍋を頂く。最後の雑炊は絶品である。 |
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写真@ | 写真A |
写真B | 写真C |
クラブの仲間とクエをいただく |
恩馳にて 30.5`のクエと私 |